April 2005–April 2012
越後妻有アートトリエンナーレ2006(t)

フジロック後そのまま、大地の芸術祭へ。
ガイド付バスツアー(南回り1)に参加。


バスには“こへび隊”のガイドさん(角田光代似)が
同乗して、作品解説をしてくれました。
解説といっても気むずかしいものではなく、
作家さんと地域とのやりとりや、制作の苦労話など
血の通った話が多くて面白い。


芝裕子 大地のグルグル/クリス・マシューズ かかし[映像] - Youtube ※映像はすべて友人が撮影・UPしてくれたものです


赤く塗られた椅子は、空家プロジェクトの目印 by プロスペクター


車中から何度も見かける巨大なブランコ
孟宗竹のブランコ by 半田真規 に乗る人[映像] - Youtube
20箇所くらい設置されて、地元のこどもたちにも人気だそう。
思いっきり漕ぎたかったけど、なかなか難しいんだこれ。


カサグランデ&リンターラ建築事務所による「ポチョムキン」
道路沿いの河原ということで、
ポチョムキンが出来る前は、ゴミの不法投棄がひどかったらしい。


今ではすごく気持ちよい場所に変身、不法投棄もない。
この場の快適さは、雑誌などで写真を見ていても分からなかった。


今回のトリエンナーレの目玉、
旧東川小学校全体を作品として改装した
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」。


「人間の不在」をテーマにした緊張感のある5〜6の空間。
これはほんとすごい。だから写真は少なめで。

旧東川小学校 廊下[映像] - Youtube
この映像見るとドキドキが蘇る。山奥まで見に行く価値ありです。
すでに会期後の保存が決まり、
ベネッセの福武總一郎氏が命名権を購入して
「直島地中美術館越後分館」とする話もあるらしい。


こちらはなごみ系
森の学校 キョロロ by 手塚貴晴+手塚由比


「あれ、意外に小さい」ってのが第一印象(笑)
建築の写真ってこういうこと多い。


中を覗くと、楽しそうに使われていてます。


建物の外回りもいい雰囲気。
冬はこの窓から、雪の断面が見えるそうな。
また雪の季節に来てみたい。冬の光の館もいいらしいし。


昆虫カワユスなあ。


日本大学芸術学部彫刻コースによる「脱皮する家」
全部彫刻刀で彫ってます!
偏執的なとこも含めてつげ義春の漫画みたい。
アート系学生特有のドロドロした部分もよく出てる気がする(笑)


棚田の風景で一息。なんでもカメラマンが全国からやってくるほどの撮影スポットだとか。


まつだい雪国農耕文化村センター“農舞台”。設計はMVRDV。


濃いグレーのところが通路で、緑色のくりぬかれたような部分がショップ。他の部屋も色分けされてた。


ショップに浮いている棚は
牛島達治さんの作品「くむ・めぐる・いとなむ」。
天井のロボットがいくつかの棚板をゆっくり運ぶ。


ロボットが少しづつ動く様子[映像]- Youtube
各ロボットには目がついていて、
空いているルートを自ら選んで進行するんですと。


屋上への階段は真っ赤です。


トイレはオレンジ。ドアにちょっとしたイタズラがあるけど、
行ってみてのお楽しみということで


ともかくオレンジだぜ。


農舞台のチケットにはぎっしりと情報が。


このチケットが発券されたとき
地球上の原油の埋蔵量が尽きるまであと13994日で、
世界で50738340738人目の人類が誕生し、
21世紀をむかえてから2708種の生物が姿を消し、
農舞台が開館してから303361個の地雷が撤去された、
うんぬん。

こういうのはディレクター北川フラムさんの“趣味”らしい。
現地ではピンとこなかったけど、
帰ってきてゆっくり見ると結構おもしろいと思った。

【参考】
「越後妻有大地の芸術祭」を総合コーディネートする
北川フラムさん インタビュー 環境goo



かなり満足度高かったので、北回りツアーも参加してみようかな、
何かイベント行ってみようかな、いっそこへび隊なってみるかな、
などと考え中なり。

フジロックが終わると、なんだかもう秋気分。
とりあえず仕事に戻るかのう。

────────────────────────────────────
【参考】
作品のレビューたくさん。
現代アート道楽の日々。:大地の芸術祭(その1:十日町エリア北側)

自転車で廻った人もいるみたい。夏休みっ!て感じ。
日毎に敵と懶惰に戦う:越後妻有アートトリエンナーレに行ってきました
by agasuke_net | 2006-08-03 17:39 | Art
<< 僕、マイナス6%達成したらしい... FUJI ROCK FESTI... >>